第7回 JAPAN PODCAST AWARDS 選考員 | JAPAN PODCAST AWARDS ジャパンポッドキャストアワード
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伊藤 亜和
文筆家
奥森 皐月
タレント
秀島 史香
ラジオDJ・ナレーター
古田 大輔
ジャーナリスト
道尾 秀介
小説家
村上 謙三久
編集者・ライター
【メディア・コンテンツ企業部門】
ジェーン・スーと堀井美香の「OVER THE SUN」
ジェーン・スーと堀井美香による、Podcast番組。リスナーのみなさんともに語らいながら、〝太陽の向こう側〟を目指していきます。 ※毎週金曜日・午後5時に配信予定
大賞
伊藤 亜和
今や説明不要の人気番組に成長したオーバー・ザ・サン。投票数も圧倒的で、ポッドキャストの界隈において理想のプラットフォームになりつつあり、単なるパーソナリティーの魅力にとどまらず、企画を使ったリスナーとの一体感も凄まじい。前述したとおり、すでに大人気であるので、改めて賞を与える意味はあるのかという疑問はある。
奥森 皐月
多くの人々の心の拠り所となっている“居場所”のような番組だと思います。運動会や武道館公演などのリアルイベントも盛況で、Podcastというメディアの存在や価値をより広く社会に示している存在だと感じました。企業とのコラボレーションも積極的に展開されており、音声コンテンツの可能性を拡張し続けている点も印象的です。
秀島 史香
この番組がつくり上げたのは、単なる人気コンテンツではなく、誰にとっても好きなときに素に戻れて、自分にちょうどいい距離感で、「私はひとりではない」と確認できる居場所。時に意味のない話に笑い、取り留めのない話、不意に刺さるエピソードに頷きながら、「みんなそれぞれの場所で頑張っているんだな」と思わせてくれる。声だけでつくり続けていることは、パーソナリティの力なくしては成立しない。今後も年月を重ねてどのように熟していくのか、はたまた(いい意味で)このまま変わらないままか。社会においてポッドキャストの認知度、その可能性を大きく底上げした功績を改めて評価したい。
古田 大輔
互助会(視聴者)からのメールが名文揃い。堀井さんが思わず泣いてしまうのもわかる。いまの世の中で人々が欠けていると感じる「思いやり」や「つながり」がある。スーさんが言う「居場所」を見つけられるポッドキャスト。
道尾 秀介
ポッドキャストは、コミュニティを生み出すものだと思います。単純にパーソナリティが好きだからというファンコミュニティの場合もあるでしょうし、何かしらの共通項やテーマで括られたコミュニティの場合もあるでしょう。ただ、『OVER THE SUN』はもはやコミュニティという言葉では括れない独自の存在になっているように感じました。“運動体”とか、“ムーブメント”、もっというと“生き方”みたいなイメージです。
熱心に聴いているわけではないポッドキャストの、参加してないイベントなのに、その感想メールを聴いて、まさか何度も泣きそうになるとは思いませんでした。同世代という共通こそあれど、そこまで引き込まれるのは、この番組が単純な音声コンテンツという枠組に収まらない磁場を持っているからだと思います。ジェーン・スーさんと堀井美香さんのトークが上手くて面白いのはもちろん、互助会員の方々のメールの文章力も素晴らしいのも印象的。数回聴いただけで互助会員でもないのに、「20年後、武道館で集合したい」と考えている自分がいました。
pecoとJESSICA
2人はともに1995年生まれ。最近あったこと・今考えていることを語り合う、彼女たちの等身大の話。
パーソナリティ賞
奥森 皐月
おふたりの軽快な関西弁と、思わずつられてしまう笑い声が大きな魅力です。聴いているだけで前向きな気持ちになれる明るさがあります。お便りに対して優しい言葉をかけ、ときには一緒に怒ったり悲しんだりする誠実な寄り添い方も印象的でした。親友と集って話しているような感覚を生み出す、引力のある番組です。
秀島 史香
同じ1995年生まれの二人が、いま考えていることを、飾らず、気負わず、等身大で語り合う。自然体の声と距離感、二人の関係性そのものが最大の魅力。特に、恋愛や進路、人間関係に迷う女性にとって、二人の経験に裏打ちされた愛ある励ましは、大きなエンパワメントになるはず。どんなお悩みに対しても、答えを急がず、「そうか、つらかったよね」と親身に受け止めたうえで、気づけば豪快に笑い飛ばしてくれる。関西弁全開の距離の近さ、肩をバンバン叩きながら「あなたはもう十分がんばってる!」と背中を押してくれるような。自分の好きな時に何度でも聞けるというポッドキャストの特性もあり、24時間365日いつでも受け止めますよという安全地帯のような存在。人としてのあり方、声の温度、リスナーとの信頼関係。パーソナリティーとしての魅力が、最初から最後まで一貫している番組。
古田 大輔
リメンバー・ミーの話で号泣。リスナーも泣いてるはず。ラジオの壁を超えられる。ペコさんが死ぬことがわからないことへの不安が薄らいだという言葉で薄らぐ。
道尾 秀介
なるべく人の足を踏まないようにして生きることが是とされる昨今、自分の気持ちを素直に表現できずにいる人が多いように思います。そうした人たちがこの番組を聴くことで、他人と感情を共有したときの喜びを再認識できるのではないかと思います。
村上 謙三久
音声コンテンツに限らず、今は様々なエンターテインメントで、「言語化」や「考察」、「文脈」なんて言葉が使われるようになり、複雑なものが増えているように思います。それを楽しんでいる一方、こねくり回し過ぎて、たまにうんざりする気持ちになる時もあります。ちょうどそんなタイミングで聴いた『pecoとJESSICA』にはいい意味で驚かされました。難しい言葉がほとんど出てこなくて、お二人の率直な言葉から気持ちがスルッと伝わってきたからです。
お二人についての前知識はほとんどありませんでした。ディズニー映画も特に好きではなく、『リメンバー・ミー』は見たことがありませんでした。正直、音源を聴いても映画の全体的な内容も掴めなかったんですが、それも問題ではなくて、とにかくお二人がこの映画が好きで、強く感動したことは真っ直ぐに伝わってきたんです。その日にさっそく『リメンバー・ミー』を見ている自分がいました。
本当に大事なのは言い回しや表現ではなく、そこにしっかりと気持ちがこもっていることなんだ。それを真っ直ぐに伝えればいいんだ。誰しもわかっているはずなのに、忘れてしまうそんなシンプルな気持ちを思い出させてくれて、お二人に親近感を覚えました。とにかく楽しそうなのも印象的。「海と陸にざっくりと分けて考える」という話も好きです
近本光司の「チカブレンド」
阪神タイガースの近本光司 の公式ポッドキャスト番組「チカブレンド」
考えることが好きな近本選手が、野球に対する独特な考え方・芸術・本・アニメ・コーヒーやカフェなどについて話す番組。近本選手の球場やテレビの画面越しからは伝わってこない一面を知ることができます。
企画賞
奥森 皐月
現役野球選手による単独Podcastという珍しさに加え、野球の話題にとどまらない自由な広がりのあるトークが魅力的です。芸術や本、コーヒーといった趣味と結びつけながら語られる論理的な思考が新鮮で、近本さんの新たな一面を知ることができます。競技の裏側ではなく、その人自身の関心や考え方に触れられる点が印象的でした。
秀島 史香
さまざまな思考を「ブレンド」しながら、現役選手が「いまの自分」と丁寧に向き合う。その過程が、飾らない言葉でそのまま音声になっている。第一線で活躍しながら、日々試行錯誤し、考え続け、更新し続けている。そのプロセスを開いていることに、この番組の大きな価値がある。語られる言葉は常に現在進行形。技術的なメンタル論ではなく、そこに至るまでの積み重ねや気づきを言葉にしようとする姿勢、本質を問い続ける態度が、企画全体を貫いている。パーソナリティーとしての魅力も際立つ。アスリートという枠にとどまらず、一人の仕事人として、人生を味わう人としての視点を携えている。野球を超えて、私たちの仕事や日常にも静かに響く気づきを届けてくれる。「人前で話すのは苦手」と語る近本選手が、穏やかに、楽しげに言葉を重ねる。その自然体を引き出しているのは、聞き手・リュウさんの手腕と、揺るぎない信頼関係も感じる。
古田 大輔
元野球選手のYouTubeは多いけれど、現役の野球選手がPodcastで話すとこんなにおもしろいとは!再現性、論理性を大切にプレーしている選手だけに、話し方も論理的。自分も言っているとおりに感覚的なところを減らして、同時に感情は見せる。しゃべりながら考えるのではなく、シンプルに答える。
道尾 秀介
野球ができるだけでもスゴいのに喋りもスゴいというのはスゴいです。人は歳をとると、自分よりも若い人の意見に耳を傾けなくなりがちですが、彼には「野球選手」というポジションがあるので、年齢にかかわらず幅広い人たちに言葉が届くのではないでしょうか。
村上 謙三久
日本でもプロスポーツ選手がもっとポッドキャストをやればいいのにと勝手に思っていましたが、思い描いていたのはスポーツ現場の裏側を面白おかしく話すようなスタイルでした。だから、『チカブレンド』にはいい意味で裏切られました。プロ野球選手がカルチャーの話をする。現場の裏側についてもプロとして研ぎ澄まされた視点や思考をゆったりと語ってくる。自分としては新しい発見でした。
最近のプロ野球には疎く、近本選手の名前もなんとなく知っているぐらいでしたが、数回ポッドキャストを聴いただけなのに、ネットニュースなどに触れるたびに「近本選手の話は出ているのかな?」と気になるようになりました。
テレビのスポーツ番組でも、スポーツ新聞でも、プロ野球の一選手の考えを丹念に追うには時間やスペースは限られていて、好きなカルチャーまで深く掘り下げる企画は皆無に等しいです。そういう状況で、確固たる自分の言葉を持つ近本選手のような存在はポッドキャスターに本当に向いていると思います。選手一個人の魅力をしっかり伝えることができるので、極端な話、野球離れが叫ばれる状況を変える1つのキッカケにもなりえるのではないでしょうか。
【一般クリエイター部門】
ゆる言語学ラジオ
ゆるく楽しく言語の話をするラジオです。「springはなぜ春もバネも意味するの?」「『象は鼻が長い』の主語は象?鼻?」などの身近なトピックから、コトバの奥深さを感じましょう!「言語学の二歩くらい手前の知識が身につくラジオ」を目指しています。
大賞
伊藤 亜和
企画の独自性は言わずもがな、パーソナリティ2人の会話のクオリティも素晴らしい。専門的な知識に偏った番組でありながら、喋りのプロ顔負けの、完成された漫才のような応酬は聞き応えがあり、安定した番組のクオリティが保証されている安心感があった。その点が逆に小慣れすぎてる雰囲気もあるので、暑苦しく感じることもありそう。
奥森 皐月
肩肘張らずに学ぶことができる、Podcastのひとつの完成系のような番組だと感じます。専門的な知識を扱いながらも、多くの人が理解できるところまで丁寧に噛み砕いて伝える力があります。また、最初から最後まで興味深く聴き続けられる構成や展開も素晴らしいです。企画とパーソナリティーどちらも優れているからこそ生み出せるものだと思います。
秀島 史香
「言語学を、ここまでエンタメとして聞かせられるのか」。初めて聞いたときの衝撃は、なかなか忘れられない。しかも音声のみのポッドキャストという世界で成立させてしまう話の面白さ。言語オタクの水野さんと、言語学は素人ながら抜群のリアクション力を持つ堀元さん。この二人だからこそ成立するノリ、ツッコミ、合いの手、「へええ〜」という間の取り方。年数を重ねるごとに、まるで漫才コンビのように呼吸が合い、成熟していくのがわかる。
地方議会の議事録にまで目を走らせ、方言のコードスイッチングを読み解く。その視点の軽やかさと深さに、水野さんの底知れなさが表れる。
一方で、堀元さんの「理解した瞬間」を惜しみなく言葉にするリアクションは、リスナーの感情をそのまま代弁している。知的な話題が、ふっと身近になる瞬間である。
「知らなかった」という知の掘削と、「わかった!」という喜びの共有。この二層構造が、言語学を教養ではなく「楽しい時間」として成立させる。完成度の高い企画と、人柄のにじむパーソナリティー。その両方を讃えたい番組である。
古田 大輔
第3回でベストナレッジ賞をとったときは、ゆる言語学ラジオの企画が素晴らしいと感じてました。でも、さすがはリスナーズチョイスとのダブル受賞。長く聞いていると、ゆる言語学という企画が成り立つのは、パーソナリティの空気感があるからだと気づいた。
道尾 秀介
得られる知識が、ちょうど「誰かに話したくなる」感じに調整してあるのが大変上手いと思います。
村上 謙三久
聴いていたら、「そんな話があったんだ」と発見や感動があって、それを誰かに話したくなる。ポッドキャストを聴く人であれば誰しもそういう経験をしたことがあると思いますが、『ゆる言語学ラジオ』はまさにそんな要素が詰まった番組でした。
オススメ回である『#426「っす」は失礼じゃない。むしろ神。』もまさに誰かに話したくなる話題で、実際に身近な人に最もらしく話してしまいました。自分で誰かに伝えようとすると改めてわかるのですが、お二人のトークはとても聴きやすく、すんなりと内容が頭に入ってくるんですよね。専門的な番組だと、回数を重ねていくにつれて中身が難しくなり、トークも空回りすることがありますが、この番組は“ゆる”の要素がずっとあって、お二人の掛け合いも楽しく、聴いているほうも気楽に楽しめるのも魅力です。
前回のJAPAN PODCAST AWARDSで大賞を受賞した『お互いさまっす』はまさに「っす」を使った番組タイトル。「敬意と距離感の近さ」という話がリンクしていて、まるで『お互いさまっす』のタイトルの素晴らしさを紹介しているような回にも感じました。
すべての道はジャズに通ず。
Jazzに造詣が深いふたりが、さまざまなカルチャーについてゆる〜くトークしていく"ゆるジャズ"ポッドキャスト。毎週水曜日 朝6時頃 更新!
パーソナリティ賞
伊藤 亜和
タイトルから一見して堅苦しい音楽解説と思いきや、半ギレ音楽解説という新しいジャンルに心が踊った。気取ったとことがなく、専門ではない箇所ははっきりと「しらん」と言える潔さにパーソナリティの魅力を感じた。
秀島 史香
面白いのは、ガチガチのジャズ番組ではなく、軽やかに現代のカルチャー話へと越境していくところ。高橋優、RADWIMPS、ハンバートハンバート、ショパンコンクール、オーケストラ公演でのブラボーおじさん問題まで。見えてくるのは「私たちは音楽やカルチャーを、どう聴き、どう消費し、どう付き合っているのか」という問い。難しい顔で語らないけど、軽く流しもしない、ユーモアも忘れない。井たくまさんのクセになる噛みつきと、マコト・コンドウさんの包容力。二人のパーソナリティーがあるからこそ成立する、今が見えてくるカルチャー談義。
古田 大輔
興味はあるけれど、敷居が高いと感じる「ジャズ」。心から愛している人たちが熱く語るとこんなにおもしろい。こういうポッドキャストがいろんな分野で人気になりそう。
道尾 秀介
トークを聞いて笑っているうちに、いつのまにか知識を得ているという、とても心地よい大人の時間を楽しめる番組かと思います。
ゲイで茶を沸かす
この番組は、お茶の間の皆さまへMCシュンと週替わりで登場する3人のゲイ“茶ガマ”が、身の上話や妄想話をわ茶わ茶と繰り広げる、おしゃべり人情バラエティです。毎週月曜配信。週の初めのお耳に一服したい時などにどうぞ
企画賞
伊藤 亜和
なにかとコンテンツ化されがちの性的マイノリティ(ゲイはとくに)たちの自主的な番組は、誰でも面白く聞けるとっつきやすさもありながら、当事者たちを励まし守るコミュニティのひとつとして完全に機能しているように感じた。ゲイバーで言うなら、観光バーでありながら玄人向けといった感じだろうか。開かれていながら消費させないという意思の宿った番組だと思った。
奥森 皐月
リスナーからのお便りに向き合う姿勢が、非常にまっすぐで優しく、心を打たれました。寄り添いながらも安易に結論づけない誠実さにたしかな「パーソナリティ力」を感じます。現実的でありながらも、誰もひとりにさせないような強くあたたかい言葉が印象的でした。
秀島 史香
メンバー同士の会話は軽やかで、笑いがありながら、どこか深い。誰かを断定しない。決めつけない。集まってくるリスナーたちもまた、やさしい。それは偶然ではなく、番組が育ててきた空気なのだと思う。ゲイポッドキャスト同士の横のつながりにも、競争ではなく、ほっこりとした連帯が感じられる。誰かと比べなくていい。今の自分のペースでいい。そんなメッセージが、押しつけがましくなく、ちゃんと伝わってくる。人生を丸ごと受け止める、その姿勢が、番組全体のトーンを決定づけている。聞いているうちに、気づいたら少し元気になっている番組。結構なお手前でした!
道尾 秀介
まずジングルが天才的。ふざけながらも互いに寄り添い、相談者にも寄り添うトークに心が安らぎます。
村上 謙三久
ゲイの方が気楽に自分の気持ちを語る。テレビだと過剰に煽られ、切り取られてしまうでしょう。地上波ラジオだとどうしても規制がかかるでしょうし、テキストでは細かいニュアンスは伝わりづらように思います。だから、ポッドキャストの“閉じられたコミュニティだけれど、鍵はかかっていない”という距離感がピッタリ合うように感じました。
ゲイの方に限定しているわけでなく、様々な立場の方から恋愛相談や将来の悩みなどのメールが届いて、それにパーソナリティの皆さんが時に面白おかしく、時に真面目に、反応していく。セクシャリティを超えてパーソナリティとリスナーが様々な視点を提案し合い、冗談やシモネタを交えつつ、それぞれの幸せを探していく様子は、音声コンテンツの魅力を体現しているようにも思いました。また、収録現場にいない方もボイスメッセージで相談メールに答えるというフォーマットも素晴らしいアイディアだと思いました。
熱心に聴いているわけではないポッドキャストの、参加してないイベントなのに、その感想メールを聴いて、まさか何度も泣きそうになるとは思いませんでした。同世代という共通こそあれど、そこまで引き込まれるのは、この番組が単純な音声コンテンツという枠組に収まらない磁場を持っているからだと思います。ジェーン・スーさんと堀井美香さんのトークが上手くて面白いのはもちろん、互助会員の方々のメールの文章力も素晴らしいのも印象的。数回聴いただけで互助会員でもないのに、「20年後、武道館で集合したい」と考えている自分がいました。