普段は意識しない些細な気持ちを解きほぐすような内容で、聴いていて気持ちは動くけれど、眠れなくなるほど悩ませるものではなく、それでいて心にはしっかりと残って、日々の生活に小休止を入れてくれるような気持ちになりました。語られるテーマも普遍的で、どんなポッドキャストで語られる内容ともリンクできそう。EP.104の「愛の循環」を聴いてから、ずっと自分もどうやって循環させていこうか考えています。ジェーン・スーさんは『生活は踊る』や『OVER THE SUN』の印象が強かったのですが、また違う魅力を感じました。桜林直子さんの語り口やお二人の距離感もよかったです。
「寄り添い系トークプログラム」と銘打っているだけあり、リスナーから寄せられるお便りに全力で頷き、応えていく。「お芝居は、上手い下手じゃなくて好み」など、鋭い洞察にも油断できない。これまできっとさまざまな人生経験を積んできたであろう俳優業オーバー20年のふたり。たまに「え、80歳のおばあちゃん?」と思わせるほどの不思議な厚みと説得力、そして「大丈夫、きっとなんとかなるから」と受け止めてもらえたような安心感がある。
ちなみに当初からSpotifyでのジャンル分けは「お笑い」。リスナーの中には、聴いた後に2人が女優さんだとwikiで知ったという人も続出。そのとにかく明るいトークセンスと空気感でリスナーを笑わせ、元気づける魅力満載なのだから、いっそこのまま「お笑い」の場所にいて欲しいと願うのは私だけだろうか。